これはいつまでもつかわからないなあと思って最近取り組んでいるのがβやVHSのビデオテープのブルーレイ化。特にβはそろそろ再生機材が限界に近いので(もちろん修理もしてもらえません),優先的にブルーレイに。しかしながら,βはやはり画質も音質も申し分なし。技術的にはVHSよりも優秀だったはずだったのに,普及せずに残念でした。
で,当時のさまざまなテープを一度再生してブルーレイに焼いていく作業をするのですが,同じように保存していたテープなのに,ある同じメーカーのテープでエラーが多く出ます。それはScotch。スコッチといえば,現在では付箋紙や通常のテープなどで有名なメーカーでしょうが,昔は業務用の磁気テープやビデオテープでも有名な会社で,アメリカの3Mという会社のブランドでした。
日本国内はSONYやFUJI,TDKといったメーカーが占拠していたのでスコッチはなかなか入り込めませんでしたが,一時期割安な価格で参入していたので,割とよく買っていました。
時は流れて,現在になって,さて昔のテープをデジタル化するか,という段階になって,いろいろ再生してみると,うむ,スコッチのビデオテープは巻き戻してみると,テープの端がリールから取れてしまって(正確にははがれてしまって)再生できなくなったり,再生中もリールの精度が低いのか,画面が揺れたりするトラブルが多いです。当時のビデオテープではテープの端をリールに物理的にはめ込んでいるものが多く,巻き取り時に強い力がかかってもテープが取れてしまうことはなかったのですが,スコッチはここを両面テープのようなものでちょっとはりつける感じになっているので,経年劣化で粘着力が落ち,巻き戻し時に取れてしまうのではないかと思います。
うーん,こういうのって買う方からするとわからない。そんなところでコストダウンしていたのか,という気もしますが,時間がたって再生できなくなるんじゃ意味がないなあ。今でこそ,いろんな情報をネットで検索できるので,これは安いけれど買ってはいけないという情報も入手できますが,当時は…。やっぱりある程度お金を払わないと品質はキープできないなあというのが実感。
さて,こういうトラブルがもっと増えないうちに,さっさとブルーレイ化しないと。