2011年8月7日日曜日

メンズ目線のKinKi Kids #7

発売日には届いていましたが,ようやく見ましたコンサートDVD「KinKi Kids 2010-2011~君も堂本FAMILY」。今日はその感想を少し書こうと思います。


わが家(といっても「僕が」ですが),オーディオ&ビジュアルマニアの端くれなので,今回の作品はDVDはもちろん,ブルーレイ版も一緒に購入しました。普及率からいくとまだ圧倒的にDVDが主流なので,特典映像などはDVDのほうが盛りだくさんという印象です。が,画像の解像度や音声規格はブルーレイの圧勝なので,同じ作品でどれくらい違った絵が出てくるんだろうという興味から両方見ました(あ,もちろん何度か直接見たコンサートツアーでしたから当然内容もじっくり見ましたけれど)。


結論から先に言うと,「ブルーレイを持っていない皆様,絶対にブルーレイを買うべき!」です。


これまでの作品はDVDでのリリースだったので,画像も音声も情報量をかなり圧縮していました。特に画像はいい意味で言えばフィルム風の味がありましたが,よく見ると黒色がきちんと黒になっておらず灰色だったり,激しい動きの際に出るブロックノイズをけっこう目に付きました。1枚薄い膜をかけた画像というのが見た目の印象です。音声もがんばってはいるものの低音や高音域がどうしても厳しくて,やや金属的な音という印象でした。


しかし,今回のブルーレイディスク版はすごいの一言。膜がとれて,ハイビジョンのしっかりした映像です。衣装の風合いやメイクまではっきりと映っています。音声も圧縮していない自然なもので,あのコンサートの会場にまさに今いるかのような錯覚を起こします。あまりにも自然な映像に音声がついていかない気すらおこして,それがより東京ドームで聞いた音声に近い生々しさを感じました。


うちはちっちゃいテレビだから関係ない,という人もたくさんいるようですが,これは明らかに間違い。小さいサイズのスクリーンでも,このディテールの差はファンならはっきりわかります。通常のDVDフォーマットは2層で8.5GBですが,ブルーレイフォーマットは市販のソフトは2層50GBの容量があります。単純に言えば5倍以上の容量を映像と音声に使っているので,よほど特典映像などをつけない限り,DVDよりも圧倒的にブルーレイのほうが上質な作品に仕上がります。ですが,普段は同じタイトルをDVDとブルーレイで見比べることがないので,あまり違いを感じにくいだけで,今回のように同じ内容を見比べてみると違いは歴然。これなら少々高くてもブルーレイを買うしかないのです。


特にKinKi Kidsのステージは今回のツアーではステージのセットをすべて映像化しちゃえというコンセプトで作られていたので,これがブルーレイで見るとより生々しさを感じることになります。それにあのキラキラ衣装や観客席のペンライトの色もぼけることなく,しっかりと色が出ています。お決まりの銀テープなどが舞うシーン(わが家は取り合いで負けて今回は1本もゲットできず…)はブロックノイズも出ず,テープのキラキラ感まできちんと出ていました。きっとステージの映像化は今回のブルーレイフォーマットでのリリースを前提に練られていたのではと勘ぐりたくなるほど完璧な仕上がりでした。ステージセット映像をDVDで見ると,かなり残念感あり。やっぱりDVDフォーマットの限界なのですね…。


楽曲やパフォーマンスはいつも通り言うことなし。「何度歌えばいいんだろう」と思っていた「Family~ひとつになること」も,大阪公演では出なかったコーラス隊バージョンが収録されていて,これがまたブルーレイの音声によって引き立つこと,引き立つこと。思わず映像に見入ってしまう迫力でした。


こうなると次に期待したくなるのは…SHOCKのブルーレイでの発売!舞台は背景を中心に黒色が多いので,黒がひきしまらないと舞台の感じが出ないんです。
既発売のDOMOTO KOICHI BPM (CD)の特典でSHOCKのSolitaryがDVDで付いていましたが,あのステージをDVDでディテールを表現するのは至難の技。収録時間が短いので大げさな圧縮はしていないはずですが,解像度の問題からどうしても黒色やブロックノイズの問題から決別できていません。しかもあの映像は衣装の黒と赤い手袋,スポットライトと衣装のラメが薄暗い映像の中で動き回るシーンなので,あの映像を見た時から「これは絶対ブルーレイで!」と思っていました。


わが家は博多公演に応募したものの,見事に全敗。負ければ負けるほど見たくなるのがSHOCKの魔力。うちの奥さんも闘志を燃やし,「何とかしてチケットが手に入らないかしら」とプランを練っていますが,今のところ決め手なし。あーせめて今年のSHOCKをブルーレイで発売してくれないかな…。

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